【和訳&解説】Beyoncé - YA YA

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Hello, girls (Hello, Beyoncé)

Hello, fellas (You're pretty swell)

Those petty ones can't fuck with me (Why?)

'Cause I'm a clever girl, we snappin'

(Pretty please) Toms, please

We wanna welcome you to the Beyoncé Cowboy Carter: act ii, ah

And a rodeo chitlin circuit

We gon' make it do what it do, ya-ya

Put them hands together

 

こんにちは、女の子たち(こんにちは、ビヨンセ)

こんにちは、男の子たち(今日もキマってるね)(1)

そこらの卑しい奴らに  私は見向きもしないわよ(なんで?)

だって私は  利口な女の子だから  指を鳴らして

(お願いね)タムをお願い

みなさんを  ご招待しましょう

ビヨンセがお送りする  カウボーイ・カーター:アクト2

そして  ロデオ・チトリン・サーキットへ(2)

ベストを尽くすからね  ヤヤ

さあ  お手を拝借

 


We clappin'

We drummin' (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

Oh, oh, ya-ya-ya (Oh, ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

Oh, ya-ya-ya-ya-ya-ya-ya-ya-ya-ya (Oh, ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

Ya-ya-ya-ya (Oh, ya)

(Ya-ya) B-E-Y-I-N-C-E, ya

 

そして手拍子

ドラムも入って

オー  ヤヤヤ

オー  ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ

ヤヤヤヤ(3)

BEYINCE  ヤ!(4)

 

 

My family live and died in America, hm

Good ol' USA, shit (Good ol' USA)

Whole lotta red in that white and blue, huh

History can't be erased, ooh

You lookin' for a new America? (America)

Are you tired, workin' time and a half for half the pay? (Woo-hoo)

Ya-ya (Half the pay, oh-oh)

I just pray that we don't crash, keep my Bible on the dash

We gotta keep the faith

Wildfire burnt his house down

Insurance ain't gon' pay no Fannie Mae, shit

So hold this holster, pour mo' liquor, please

Hard workin' man ain't got no money in the bank

Huh, the ya-ya

Turn up the vinyl and the radio (Radio)

He can't watch the news nowadays (Nowadays)

Oh, I just pray that he don't crash, keep his pistol on the dash

He gotta keep the faith

 

私の家族は  この地に生きて死んでいった

古き良きアメリカ  そんなのクソ食らえ

その青と白に混じって  多くの血が流れた(5)

歴史は無かったことにはできない

アメリカの新境地を探してるですって?

1.5倍働いて半分の給料なんて  もう疲れたんじゃない?

ヤヤ

事故らないようにだけは  祈ってる

ダッシュボードに聖書を置いて

信仰は持ち続けていないと

山火事が家を燃やした

保険じゃファニー・メイは賄えない(6)  クソ

ならホルスターを掲げて  もっと酒を注いでちょうだい

どんなに働いても  残高にはこれっぽちの金もないんだから

ヤヤ

レコードと  ラジオの音量を上げて

最近じゃテレビも見られない

事故らないようにだけは  祈ってる

ダッシュボードには銃が

それでも  希望は持ち続けていないとね

 

 

She's pickin' up good vibrations

He's lookin' for sweet sensations

 

あの娘は  心地よいヴァイブスを感じてる

あの彼は  スウィートな刺激を求めてる(7)

 

 

Ladies? (Yeah?)

Fuck it, we shakin' (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

We swimmin' (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

We jerkin' (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

We twerkin' (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

You wanna touch it, don't you? (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

Come get this genie in a bottle (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

Come rub it, won't you? (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

I pop it (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

I walk it like I talk it (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

I got your spurs sparkin' (Ya-ya-ya-ya-ya, ya-ya-ya-ya-ya-ya)

Ya-ya-ya-ya-ya, oh

 

淑女の皆さん(なんですか?)

いや、なんでもない  とにかくシェイクしよう

でもってスウィム

でもってジャーク

でもってトゥワーク(8)

お触りしたいんじゃない?

ランプの魔人を解き放って

優しく擦ってくれる?

そして登場

私を信じてもらって大丈夫だよ

あなたの拍車にも  火花が散るはず(9)

ヤ  ヤ  ヤ  ヤ  ヤ

 

 

Let loose

Do what you do, baby, Good God

 

気を張らずに

思いのままに体を動かして  もう最高

 

 

I don't wanna hear no ya-ya-ya-ya-ya-ya-ya-ya

I got you daydreamin'

Put your lips on my lips

And strum me like a guitar

La-la-la-la-la-la-la-la, you got me movin', boy

You got me ooh-in', you might know what you're doin' (Ooh-ooh)

Put them babies to bed (Oh-oh)

We sweat out the sheets (Oh)

Got you up all night and now you don't wanna leave

I can soothe your pain, yeah

When I'm long gone, you'll call my name, yeah

World of Wind got you insane, yeah

It's givin' me the faith

 

ノーとは言わせないよ  ヤヤヤヤヤヤヤヤ

夢みたいでしょう

あなたの唇を  私の唇に重ねて

私をギターみたいに  かき鳴らして

ララララララララ  体が動いちゃう

声が出ちゃう  きっとあなたの思い通りだね(10)

ベイビーたちはベッドに寝かせて

私たちは  シーツを汗でぐっしょりに

一晩中  私と起きてれば  もうベッドから出たくないでしょ

あなたの痛みを和らげてあげる

私がいなくなれば  あなたは名前を呼んで探すはず

あなたは風の世界にメロメロ

なんだか希望が持ててきた

 

 

I'm pickin' up good vibrations (Ooh)

He's givin' me sweet sensations (Oh)

 

心地よいヴァイブスを感じてる

彼といると  スウィートな刺激に包まれる

 

 

B-E-Y-I-N-C-E, ya (Get down)

We gon' bust it down (Ya-ya)

From Texas (From Texas)

To Gary (To Gary)

All the way down to New York City (New York City)

Give me a kiss

Big daddy, you so pretty (So pretty)

 

BEYINCE  ヤ!

さあ  行っちゃうよ

まずはテキサスから

お次はゲイリー(11)

そして最終地点は  あのニューヨークまで

キッスをちょうだい

セクシーさん  すごくタイプよ

 

 

Got these slugs in my mouth, when I die, don't take 'em out

(Got these slugs in my mouth, when I die, don't take 'em out) Ooh

Baby, if you ain't got no grits, get the fuck up out the South

(If you ain't got no grits, get the fuck up out the South) Mmh

Life is comin' at me fast, keep my Bible on the dash

His pistol in my seat, just in case I gotta blast

I just wanna shake my ass (Have a blast), ooh

I just wanna shake my ass (Have a blast), ooh (We vibratin')

And lover boy, you're so fine

Ooh, you got me losin' my mind

But you gotta keep the faith

 

口の中にはスラッグが入ってるの(12)

だから  もし私が死んでも  取り出さないでね

ベイビー  ガッツがないなら  南部からは出てきな(13)

人生はあっという間  ダッシュボードには聖書を置いて

助手席には彼のピストルを  念のためにね

とにかく  お尻を振りたい(楽しんで)うぅぅぅぅぅぅ

とにかく  お尻を振りたい(楽しんで)うぅぅぅぅぅぅ

(いい気分に震えてるの)

そこの色男さん  すごくハンサムね(14)

もう  あなたに夢中で何も考えられない

それでも  希望は持ち続けていないとね

 

 

Oh-oh-oh-oh-oh

We gotta keep the faith

Ah, vote

Ah, oh, woah-oh

 

希望は持ち続けていないと

投票しよう!

 

Beyoncé – YA YA Lyrics | Genius Lyrics

 


(1)イントロ部分でサンプリングされているのは、ナンシー・シナトラの1965年のヒット『These Boots Are Made For Walking(にくい貴方)』

 

(2)チトリン・サーキットとは、ジム・クロウ法が存在した1920年代のアメリカで確立され、主に南部で人種隔離(黒人分離)政策によって白人のアーティストたち(芸人、ミュージシャン、ダンサー、コメディアンなど)と同じ会場で芸を披露することができなかった黒人のアーティストたちが芸を披露することを許されたツアーサーキット会場のこと。

 

大手の音楽レーベルが黒人のミュージシャンを締め出し、もしくは白人のミュージシャンのために曲を書かせて黒人ミュージシャンのスポットライトを奪っていた時代に、レイ・チャールズ、ビリー・ホリデイ、アレサ・フランクリン、ジャクソン5、ティナ・ターナーといったアーティストたちは、全国の「チトリン・サーキット」と呼ばれる会場を巡業して、主に黒人のオーディエンスの間で知名度を上げていきました。

 

また、アルバム発売に先駆けて公開された『COWBOY CARTER』のトラックリストも、チトリン・サーキットのポスターにオマージュを捧げたものになっています。

 

ちなみに「チトリン」とは「豚の腸」のこと。「チトリン・サーキット」という名前は、まだ奴隷制度が存在していた時代に、豚の肉を食べられるのは白人だけで、奴隷の黒人は余りの腸を食べることしかできなかったことに由来しています。

 

(3)ビヨンセのアルバム『Lemonade』に収録された楽曲『Don't Hurt Yourself』の「Oh, na-na-na」という節を彷彿とさせる音階

 

(4)Beyincé(ビインセ)というのは、ビヨンセの母親のティナの親族のファミリーネーム。ちなみに『COWBOY CARTER』の元々のアルバムタイトルは『BEYINCÉ』。

 

「ビヨンセ」という名前は母の旧姓から取ったものですが、ティナの親族は「ビインセ」という姓を名乗っているのにも関わらず、ティナ(と彼女の兄のスキップさん)の苗字だけは「ビヨンセ」という一文字違いの綴りになっているのは、ティナが産まれた際に出生届の手続きの途中でミスがあったから。その当時は黒人の赤ちゃんには出生届が認められないケースも珍しくなかったらしく、ティナの母親が再申請をしようとしたところ、役所の人に「出生届がもらえただけでも幸せに思いなさい」と言われて断られてしまったんだそう。

 

(5)アメリカ国旗に使われている3つの色には、それぞれに意味があって、赤は大胆さと勇気、白は純真さと潔白、青は警戒と忍耐と正義を象徴しています。この部分の歌詞でビヨンセは、アメリカが今日の姿を築くまでに多くの人々の真っ赤な血、それはつまり人種差別と闘った有色人種の血、また戦争によって命を奪われた、ないしは傷を負った自国民と他国民の血が流された、と歌っています。

 

(6)ファニー・メイ(連邦住宅抵当公庫)=アメリカ政府支援の住宅投資機関。この機関の扱う融資プログラムを使うことで、少ない頭金でも家の融資を得ることができる。つまり頭金に十分なお金を持っていない人でも家を買うことができるような金融システムを提供する機関のことだそう。その名の通り、創設当初は政府によって運営されていたものの、後に民営化され、現在は株主によって運営されているそうです。

 

(7)ビーチ・ボーイズの1966年のヒット『Good Vibrations』の一部を引用

 

(8)シェイク、スウィム、ジャーク、トゥワークは、どれもダンスの動き。シェイクは2013年にインターネットで爆発的に拡散された「ハーレム・シェイク」を意味すると思われ、スウィムは1960年代に流行したダンスの動き、ジャークは2000年代に流行し、オーディオ・プッシュの『Teach Me How to Jerk』という曲で一気に知名度が広がったヒップホップダンスの動きの一種、また先述のチトリン・サーキットの時代にも、似たような動きの「ジャーク」と呼ばれるダンスムーブがあったそうです。

 

そしてトゥワークは、ビヨンセが『BREAK MY SOUL』でサンプリングしたルイジアナ出身のアーティスト、ビッグ・フリーディアが広めたと言われる、お尻を上下に激しく降る動き。2013年にはマイリー・サイラスがミュージックビデオやライブパフォーマンスなどで披露したことでも大きな話題となりました。

 

(9)滑車は、恐らく馬具の一種

 

(10)この部分の歌い方でビヨンセは、エルヴィス・プレスリーの歌唱スタイルに「インスピレーションを与えた」、また一部では、白人のエルヴィスによって「盗まれた」とも言われる黒人アーティスト、ロイ・ハミルトンのサウンドにオマージュを捧げているそう。

 

(11)インディアナ州の都市ゲイリーは、マイケル・ジャクソンやジャクソン一家が生まれ育った地としても知られています。

 

(12)スラッグという言葉には2つの意味があるそう。1つめは、誰かへの悪口やネガティブな意見を直接的にはっきりと言うのではなく、やんわりとほのめかすこと。2つめは、主にヒップホップアーティストなどが身に着けることが多い、歯にはめる形で装着するジュエリーなどで飾られた装飾品「グリル」を指すスラング。

 

(13)「グリッツ」は、乾燥した「とうもろこし」を粗く砕いてオートミールのようにして食べる、主にアメリカの南部で親しまれている料理。この言葉も「ガッツ」や「根気」を意味する「grits」というスラングとのダブルミーニングで歌詞に使われています。

 

(14)ミッキー・ベイカーとシルヴィア・ロビンソンの男女デュオが1956年に発表した楽曲『Love Is Strange』の一部を引用