Sixteen carriages drivin' away
While I watch them ride with my dreams away
To the summer sunset on a holy night
On a long back road, all the tears I fight
Sixteen carriages drivin' away
While I watch them ride with my dreams away
To the summer sunset on a holy night
On a long black road, all the tears I fight
16台の台車が 走り去ってゆく(1)
私の夢を乗せて 遠く彼方へと
聖なる夜の 夏の夕暮れに消えてゆく
長い帰路の途中 あふれ出しそうになる涙を堪えながら
16台の台車が 走り去ってゆく(2)
私の夢を乗せて 遠く彼方へと
聖なる夜の 夏の夕暮れに消えてゆく
長い帰路の途中 あふれ出しそうになる涙を堪えながら
At fifteen, the innocence was gone astray
Had to leave my home at an early age
I saw Mama prayin', I saw Daddy grind
All my tender problems, had to leave behind
15歳で 無垢な心はどこかに失った(2)
若くして 故郷を後にしなければならなかった
ママは神に祈り 父親は身を粉にして働いた
私は 繊細な問題を残して 去らなければならなかった
It's been umpteen summers, and I'm not in my bed
On the back of the bus in a bunk with the band
Goin' so hard, gotta choose myself
Undеrpaid and overwhelmed
I might cook, clеan, but still won't fold
Still workin' all my life, you know
Only God knows, only God knows
Only God knows
幾度の夏が過ぎたけれど 私がベッドに入ることはない
バスの後ろの寝床で バンドの仲間と寝ているの
どんなに打ち込んでも 自分のことは大事にしなければ
低い対価に 心が押し潰されそうになったとしても
料理もするし 洗濯もする それでも成功は諦めない(3)
一生をかけて働き続ける 知ってるでしょ
神様だけが 私の努力を見ている
それは神のみぞ知ること
Sixteen carriages drivin' away
While I watch them ride with my fears away
To the summer sunset on a holy night
On a long back road, all the tears I fight
Sixteen carriages drivin' away
While I watch them ride with my fears away
To the summer sunset on a holy night
On a long back road, all the tears I fight
16台の台車が 走り去ってゆく
私の怖れを乗せて 遠く彼方へと
聖なる夜の 夏の夕暮れに消えてゆく
長い帰路の途中 あふれ出しそうになる涙を堪えながら
16台の台車が 走り去ってゆく
私の怖れを乗せて 遠く彼方へと
聖なる夜の 夏の夕暮れに消えてゆく
長い帰路の途中 あふれ出しそうになる涙を堪えながら
Sixteen dollars, workin' all day
Ain't got time to waste, I got art to make
I got love to create on this holy night
They won't dim my light, all these years I fight
16ドル 一日中働いても
それでも無駄にできる時間なんてない
私には造らなければならないアートがある
育まなければならない愛もある この聖なる夜に
私の輝きを遮ることはできない そう闘ってきた日々があるから
It's been thirty-eight summers, and I'm not in my bed
On the back of the bus in a bunk with the band
Goin' so hard, now I miss my kids
Overworked and overwhelmed
I might cook, clean, but still won't fold
Still workin' all my life, you know
Only God knows, only God knows
Only God knows
38もの夏が過ぎたけれど(4) 私がベッドに入ることはない
バスの後ろの寝床で バンドの仲間と寝ているの
どんなに打ち込んでも いつも想うのは子供たちのこと
働きづめの毎日に 心が押し潰されそうになったとしても
料理もするし 洗濯もする それでも成功は諦めない
一生をかけて働き続ける 知ってるでしょ
神様だけが 私の努力を見ている
それは神のみぞ知ること
Sixteen carriages driving away
While I watch them ride with my fears away
To the summer sunset on a holy night
On a long back road, all the tears I fight
Sixteen carriages driving away
While I watch them ride with my fears away
To the summer sunset on a holy night
On a long back road, all these tears I fight
16台の台車が 走り去ってゆく
私の怖れを乗せて 遠く彼方へと
聖なる夜の 夏の夕暮れに消えてゆく
長い帰路の途中 あふれ出しそうになる涙を堪えながら
16台の台車が 走り去ってゆく
私の怖れを乗せて 遠く彼方へと
聖なる夜の 夏の夕暮れに消えてゆく
長い帰路の途中 あふれ出しそうになる涙を堪えながら
Oh, oh
Oh
At fifteen, the innocence was gone astray
Had to take care of home at an early age
I saw Mama cryin', I saw Daddy lyin'
Had to sacrifice and leave my fears behind
For legacy, if it's the last thing I do
You'll remember me 'cause we got somethin' to prove
In your memory, on a highway to truth
Still see your faces when you close your eyes
15歳で 無垢な心はどこかに失った
若くして 家族を養わなければならなかった
ママは泣いていて 父親は噓をついていた(5)
我が身を犠牲にして 怖れを後にしなければならなかった
後世に残るレガシーのため なにがなんでも
私が生きた証は受け継がれていく
まだ証明しなければならないことがあるから
あなたの記憶の中に 真実を求めるとき
自分たちの顔が見えるはず そっと目を閉じれば
Sixteen carriages drivin' away
While I watch them ride with my dreams away
16台の台車が 走り去ってゆく
私の夢を乗せて 遠く彼方へ消えてゆく
Beyoncé – 16 CARRIAGES Lyrics | Genius Lyrics
(1)アメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウルの当日、2曲のサプライズシングルをドロップしてファンを沸かせたビヨンセ。そのうちの1曲が、こちらの『16 CARRIAGES』と題された、ゴージャスなサウンドと詩的で郷愁ただようリリックに心揺さぶられる壮大なカントリーバラード。
そこで歌われるのは、デスティニーズ・チャイルドとして若くにショービズの世界で成功し、それゆえに多くの「犠牲」も払ってきたというビヨンセの、がむしゃらに努力を続けていた若かりし頃や、今も音楽シーンのトップをひた走るビヨンセの仕事に対する揺るがない姿勢、またデビュー当時のビヨンセをマネージャーとしても支えた実の父親マシュー・ノウルズと、ビヨンセが世界で一番尊敬する人物と崇める母親のティナ、そして3人の子供たちなど家族のこと。
ビヨンセが今回のリリースのために数年間あたためていた、まさに渾身の楽曲だという本作は、ビヨンセ史上もっとも懐古的でパーソナルな曲だとも称されています。
(2)ビヨンセのツアーは毎回大掛かりなセットが組まれ、その大きなセットを乗せたトラックを何台も引き連れてビヨンセ一座は世界中を旅するのだけれど、それを16台の台車(カントリーソングということで「馬車」と訳すこともできるかも)がオレンジ色の夕日の中を走りゆく情景に例えて歌った歌詞
(3)ビヨンセが音楽業界に足を踏み入れたのは15歳のとき。以来ずっと第一線で活躍し続けてきたビヨンセだけれど、それゆえにピュアな子供時代を早々に捨て、若くして大人の世界を渡り歩いていかなければならなかった、という歌詞
(4)母として、妻としての家庭での役割をきっちりと果たしながらも、仕事での成功も諦めたくない、という意味。「料理も掃除もするけれど、(洗濯物は)たたまない」というユーモラスな二重の意味を持った歌詞にも訳せるかも。ちなみにビヨンセは料理が苦手...というのはファン周知の事実。
(5)この曲が書かれたのは、ビヨンセが38歳のときで、2019年~2020年頃のこと。今回のアルバムのために長年あたためてきた楽曲なんだそう。
(6)ビヨンセの両親は2011年に離婚。その大きな原因のひとつだと言われているのが、夫(ビヨンセにとっての父)のマシュー・ノウルズの浮気、そして浮気相手との間に子供がいるという事実を隠していたことです。
『COWBOY CARTER』を全曲【和訳&解説】